ダーウィンルーム@下北沢 [おくに文庫]
宮澤正明さんの蝶の写真に魅せられて、行く決心がついたダーウィンルーム。
◇ダーウィンルーム@下北沢 食べログ
蝶の標本はもちろん名物のシマウマの剥製や化石、マニアックな本類がぎっしり、不思議な空間に仕上がっている。
バナナブレッドとホットコーヒーのセットをいただいた(530円)。ほどよくしっとりしていて、コーヒーもおいしい。ちなみにお給仕さんもキレイで親切。
ひとしきり店内を観察した後(本当に「観察」というのが正しい気がする)、気になった『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』を斜め読み(本当は家でじっくり読みたい)。
「エッセイ」についての解説が面白かった。ちょうどこの前、「そういえばエッセイストってどこいった」的な記事が興味深かったので、これまた旬ど真ん中といった感じ。
なんともエッセイにとって分の悪い時代だが、その意味は「随筆」だけではなく「本格的な試み」にも置き換えられたという。そういうエッセイの思想こそ今哲学が取り戻さなくてはならない視線であり、息遣いなのではとつながるのだ。
うーん、なるほど。となるといろいろ俗的なことも含む人生こそ「エッセイ」なのかも。
こういった文章とともに流れるように配置されている植田正治さんの写真がまた、すごくいい!
サイエンス・カフェという異名をもつこのお店で読むと、決して叙情的なだけでなく生き方についてのシンプルな「まとめ」という気もしてくる。場所ってやっぱり大事なんだなぁ。
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