男も学べる『プラダを着た悪魔』 [恋愛指南]
自分がどういう世界(業界)で生きるか。
そうこだわるのは男性より女性のほうかもしれない。そしてどの世界でもそこそこ生きられて、また執着することなく別の世界に行ける、それも大概、女性だったりする。そういう遍歴を繰り返しながら自分の居場所を模索していくのだ。
そんなことを考えはじめたのは、きっと「プラダを着た悪魔」を観たせい。
いくらファッションに興味がない私でも「プラダ」くらいはわかる。ただ、全くのストーリー知らずで臨んだ試写会。もっとおバカな娘が出てきて、はじけて終わるのかと思いきや、女の働く姿勢というテーマでくくるとしたら、なかなかどうしてずいぶんと「硬派な映画」ではないか。
主役はメリル・ストリープ演ずるファッション誌のカリスマ編集長とジャーナリスト志望しゃれっけゼロのアシスタント(アン・ハサウェイ)。今までならここで「老いた女」「若い女」というアンチ年功序列な一般偏見論が繰り広げられるのだが、この映画は違った。ジャンルは違えど、どちらも仕事がデキる女。女性の働き方の、いわば二極化硬軟ジャンルを知ることができ、迷える女性たちが己の人生を考えるきっかけを与え、自主解決を促すムービーである。
これはやんわり、新しい。
加えてアン・ハサウェイの美しく敏腕に成長していく姿に、多くの女性はこれからの「理想の変身」を見るだろう。「プリティ・ウーマン」の変身劇がいかに一元的なものだったかと目ウロコの状態になるに違いない(いいすぎ)。
とはいえ注目すべきは、なんといっても最新のファッション。
見る人が見れば、「あ、あのカットはまさしく○○のデザイン」「あれは△△の新作では?欲しい~」と盛り上がるのだろうか。そんな女性たちに囲まれながら観るのもよかったかもしれない。
でもここはあえてカップルや夫婦で観ることをおすすめする。
彼女や奥さんの仕事観の聞き役に徹してみよう。
まぁそれよりもあなたのほうがだまっちゃいないかもね。
何を隠そう、その辺の上司よりもカッコいい上司ブリをメリル・ストリープから学ぶことができるのだ。
自分の居場所探し、、、女性は好きですよ。
TPOに関わらず幅広い意味てねぇ。
by カモミール (2006-11-02 08:42)
>カモミールさん
こんにちは。
そうですね、探しているかと思いきや
突然浅くおさまったり、またさまよったり…繰り返しですね。
by おくに (2006-11-02 11:47)
あ、観たあと前髪作りたくなりました。
by おくに (2006-11-02 12:00)