SSブログ

「塩の街」を読んだ [おくに文庫]


塩の街

読書部員から借りたこの本は、私に静かな衝撃を与えた。

甘くて辛い。

人が塩の塊になってしまうという平和な人々を襲った現象。その状況下の中で、2人の登場人物が様々な人物に出会い、人間の弱さと強さを実感していく。

普通の生活での「頑固さ」は、クリティカルな状況ではもしかしたら自分を奮い立たせ、何時もぶれない軸になるのかもしれない。

自分でなく、大切な人が塩になってしまったらどうするのだろう。

読み終わったときの感想を、同じ状況下で持ち続けたいと思った。

現在も救出が続行されているチリ落盤事故を思う。

そしてこの言葉を思い出す。

奪い合えば足りぬ、分け合えば余る。奪い合えば憎しみ、分け与えば安らぎ。

人間とはそこに尽きるもの、と思いたい。
------------------






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。