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おくにメモ(「私が出会ったart&designの本」展) [キーワード]

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松屋銀座のデザインギャラリー1953の「私が出会ったart&designの本」展に行ってきました。

◇デザインギャラリー1953企画展「私が出会ったart&designの本」
http://www.matsuya.com/ginza/design/100317e_books/index.html

深澤直人氏、佐藤卓氏、隈研吾氏といった早々たるメンバーが、自身思い入れのある本を惜しげもなく披露。

意外にデザインデザインした本ではなく、言葉や科学などその方たちなりのデザイン空間の深さが感じられるラインアップでした。

さらに注目すべきは、その本たちとの出会いや魅力をまとめたコメントのすばらしさ。

ことばって本当にステキだなと思いました。

複数人から推挙されていたのが、九鬼周造『「いき」の構造』と谷崎潤一郎『陰翳礼讃』。どちらも読んだことのある本だったので、ちょっとうれしかったです(有名ですけどね…)。

特に『「いき」の構造』は深澤直人氏、原研哉氏、細江勲夫氏の3名がリコメンドする勢い。

対してのコメントには、「いき」とは目的にこびつつ達成できない諦めを同時に持つ「ハリ」の状態と。同じ本を読んでもこうして捉え方がまったく違うということに打ち震える思いでした。

実は、2週間ほど前に対訳本を購入したのでした。

英語は苦手だけど、読み直したい本だったので英語で2倍含みをもった読み方をしてみようかなと。ちょっとずつちょっとずつ読みつなげていく予定です。

すごく小さな空間でしたけど、あらゆる方向から「デザイン」を感じられて、180度好転換した気分です。

斬新なデザイン性を求める人には退屈かもしれません。

でも退屈に感じることもまた好転するきっかけになるのかも。

ちょっとしたことで、余裕と張りは意識できるのでした。

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画家のおもちゃ箱 (1984年)

画家のおもちゃ箱 (1984年)

  • 作者: 大倉 舜二
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 1984/09
  • メディア: -



金沢 (1973年)

金沢 (1973年)

  • 作者: 吉田 健一
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1973
  • メディア: -



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コメント 4

Motty

「いき」の構造、去年読んだ本の中ではベスト。生涯に読んだ本でもベスト3に入ります。これを読んで、おしゃれ心が再燃したのは言うまでもありません。
おくにさんもぜひ、「いき」な女を目指してください。
by Motty (2010-04-13 19:11) 

おくに

生きているうちに、外国人に「いき」を説明することができるでしょうか!人生の目標です…
by おくに (2010-04-14 22:53) 

Motty

僕のもうひとつのバイブル、新渡戸稲造先生の『武士道』もぜひ読んでみてください。外国人に日本の文化を説明する、お手本だと思います。そういう功績を残した新渡戸先生はすばらしすぎる!

そして機会があれば、僕の最も尊敬する岩倉具視の活躍を描いた『堂々たる日本人―知られざる岩倉使節団』も読んでみてください!
by Motty (2010-04-15 00:49) 

おくに

遅くなりました!バイブル情報、ありがとうございます!なかなかアツイ書籍揃いですね。本屋に行ったら、チラッと立ち読んでみます。
by おくに (2010-04-16 22:25) 

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